【Vol.2】 ここで冥王星についちょっと詳しく...
　ここで、冥王星の事について勉強して行きましょう。
その前に、地球と月についてのデータから。
地球の直径は12742km
月の直径は3474.3km
地球と月との距離は384400km
という事は、地球と月は「地球の直径」の約30倍離れているという計算になります。

  次に冥王星について。
冥王星には、現在5つの衛星が確認されてます(あんなにちっちゃいのに)が、ここでは最も大きい「カロン」を紹介します。
冥王星とカロンのデータ。
冥王星の直径は地球の18％(とても遠い天体なので、データがアバウト→「ニューホライズンズ」の成果が期待されます。)
カロンの直径は1212.0±3.0km(冥王星よりデータが細かいのはwikiだから？)
冥王星とカロンの距離は19571.4±4km(しかない！)
これらの数字から、少し面白い事(興味のない方は面白くない(T ^ T))が解ってきます。
まず地球と月の大きさの比(直径で)は、地球は月の約3.7倍。
冥王星とカロンの比は、冥王星はカロンの1.9倍。
地球と月の距離と、冥王星とカロンの距離をくらべると、384400kmと19571.4±4.0kmでそうとう差があります。
以上の事から、結論。
①冥王星は、小さいくせに5つも衛星を従えてる。
  余談ですが、最近その衛星のひとつに「バルカン」という名前を付けようと言う動きがあって、大変盛り上がってたのですが、残念ながらかないませんでした。(←バルカンとは、人気TVシリーズ「スタートレック」で出てくるMr.スポックの生まれた星とされてる。)
スタートレックおたくの意見が、通らなくて残念(T ^ T)
②冥王星とカロンは、大きさが似ていて、しかも近い距離で回りあってる。(共通重心が宇宙空間にある。)
③冥王星から見上げたカロンの位置は、地球の赤道上空の静止衛星軌道(BSとかCS)35786kmよりも低い位置にある。
④結果、冥王星から見たカロンの見かけ上の直径は、地球から見た月の約7倍ほどもある。
  今回「ニューホライズンズ」は、冥王星の近くを猛スピードで通過しながら写真を撮っていく訳ですが、木星、土星、天王星、海王星とガス惑星が続いた後に、せっかく固い地面のある天体に行くのですから、着陸は無理だとしても、Webカメラのひとつでも置いて来て欲しいものです。
  冥王星は太陽からかなり遠くて、日の光が届きにくい所に有りますが、2015年7月14日の「ニューホライズンズ」の最接近が待たれます。
  詳しくは、NASAのホームページで「ニューホライズンズのカウントダウン」を見る事ができます。

冥王星の話終わり(^O^)／
次回は、「重力」の話の予定。

【Vol.1】　今、天文学と物理学が熱い！
　物理でも、とりわけ量子力学、重力に注目が集まっているところですが、ここではちょっと方向を変えて、冥王星について話して行きたいとおもいます。(^O^)／
  冥王星と言えば、「水金地火木土天海冥」の最後の惑星だったのが、2006年に突然「準惑星」に格下げされちゃったあの星です。(T ^ T)
映画「スタートレック」にも登場したNASAの惑星探査機「ボイジャー」をライブで見てきた年代としては、木星、ガリレオ衛星(イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト)、土星、天王星、海王星の姿を初めて間近に見た感動は、今も脳裏に焼き付いています。
しかし、冥王星は？
ボイジャーは土星の衛星「タイタン」に寄り道したので冥王星には行けなかったのです。(T ^ T)
それから幾年月、とうとうNASAが冥王星探査機「ニューホライズンズ」を打ち上げてくれました。
しかも、よりによって2006年の1月19日に。(^O^)／
アメリカ人が、冥王星(プルート)にこだわるのは、アメリカ人トンボーが見つけたから。
さらに、ディズニーのキャラクター「プルート」もこの年に生まれたのは有名な話。
その2006年に準惑星になったもんだから、大騒ぎ！
それは置いといて、「ニューホライズンズ」は2015年7月14日に冥王星に最接近します。

つづく(=￣ ρ￣=) ..zzZZ